かれこれWebの世界に足を踏み入れて20年以上になりますが、どうしても避けて通れなかった存在、それがInternet Explorer、通称IE。
IEなくしては現在のインターネットはあり得なかったと思う反面、いざ制作サイドに回ると「この野郎!」と怒りをあらわにすることもしばしば。現在のブラウザーに慣れた皆さまには何のことやらと思われるかもしれませんが、この恨みを忘れないために、簡単にメモとして残しておきたいと思います。
そもそも、Windowsのパソコンを使っていると常に使用していたのがIE。1990年代のインターネット黎明期はあの青い「e」のアイコンをダブルクリックしてインターネットに接続するというのが当時の流儀でした。

もともとはWindowsとIEは別々だったのですが、Windows98になってWindowsに入りこんできたからもう大変。
それまでブラウザーを購入していたのに、Windowsには最初からIEが入っているということで、ライバルのブラウザーは軒並み討ち死にという結果に。
ところがまあ、それにあぐらをかいたせいで、MicrosoftがいつまでたってもIEをなかなかバージョンアップしない。
(このあたりはブラウザー戦争とかいろいろあるのですが、長くなるのでまた別の機会に)
自分は結局、さっさとFirefoxなど他のブラウザーに移行してそれから使うことはなかったのですが、お客さんのところでパソコンのトラブルに対応していると、まあIEを使っている方の多いこと。
かれこれ10年くらい、このような状況に直面するたびに
「IEを使うのはもうやめましょうね」と布教してきたのです。
そしてようやくWindows11でIEがデフォルトのアプリから削除されて、長く続いたその呪縛から逃れることができたのです。
さあこれでやっと自由にWebサイトが作れると思う反面、あれだけくさしてたIEがいなくなるとこれはまた寂しさもあるもので。さんざん悪態ついておいてなんですが、たまには開いてみたくなる気持ちにもなるもんです。
今でこそChromeやSafariがパソコンでもスマホでも幅を利かせていますが、こんなブラウザーもあったことを思い出すと、Webの世界は日々進歩しているんだと痛感させられます。